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青梅と完熟梅の違いと使い道
突然ですが、梅には沢山の品種があるのをご存知ですか?
品種だけでなく、成熟具合梅は完熟させた、または青いまま使ったほうが、おいしくできる加工法があるんです。
そして、完熟させて使ったほうがおいしく利用できる品種、
主に青梅として重宝されている品種
かくいう私も、すべての梅仕事に使う梅は、『チョーヤ梅酒』のCMに出てくるような、黄色く赤く熟しているものしかないと思っていたのですが、
青梅として販売されているものを目にする機会もありましたが、店先においてある真っ青なバナナを見るような目でみていました。
「あ、まだ青いけど、家の暖かい場所で追熟させるのね」と。
試しに青梅を買って、陽が当たる場所に置いておいて様子を見たこともありました。
しかし、買った梅がいつまでも青い。
かたや、店先に並んでいる梅は、黄桃みたく黄色くて良い香り!
しまった!さては青い梅は不良品なのか?!などと勘違いしていました。
そう、梅は加工法によって完熟梅と青梅とを使い分けます。
青二才だった自分が、不良品と勘違いしていた青梅も、青梅のほうがおいしくできる加工法がありました!
もちろん、完熟梅を利用したほうが、向いている加工法もあります。
完熟梅といえばフルーティーな香りの南高梅
南高梅って梅干しのパッケージなどに書いてあって、よく目にしませんか?
梅の品種のひとつです。
読みは、なんこううめと呼ぶことがほとんどですが、なんこうばいとも呼ばれたりします。
そして梅干と言えば、紀州産南高梅。
主な産地は、和歌山県、”みなべ”が発祥の地といわれます。
その果実は、皮が薄く、種が小さく、果肉がやわらかい事から、梅干しに最適です。
梅干のほかにも、梅酒にしたり、梅ジュースにしたり、梅エキス、梅菓子等、たくさんの商品が人気を集めています。
梅干しにしておいしい南高梅は、完熟した実を収穫します。
そのため、フルーティーな香りで、果肉がやわらかいのが特徴です。高級贈答品としても人気があります。
もらったら小躍りするくらい嬉しいです!
6月の間中、スーパーを包むかぐわしい香りは、この完熟された南高梅さんの仕業だったというわけですね。
罪なお人。
完熟梅で出回っている品種【南高梅以外】
江戸時代から栽培されている歴史の長い梅です。
全国で栽培されていますが特に群馬県が多く栽培され有名です。
数ある梅の中でも、生産量が最も多くポピュラーな品種です。
実は少し大きめの中粒で、果肉がしっかりしています。こちらも梅干しに最適です。他にも梅酒や梅ジュース、梅シロップなどにもよく利用されます。
6月中旬~下旬に収穫されます。
最も生産されているのは山梨県で、小粒の代表的な品種の一つです。
梅の実の中でも小さい品種なので、梅干しにしてお弁当に入れてもちょうどいいサイズですよね。
カリカリ梅にも加工されているのが、この品種です。
カリカリ梅を作る際は、天日干しをしないそうなので簡単にできそうですよね。
小さい見た目に反して、意外にも果肉はしっかりしていて食べ応えがあります。
出回る時期は梅の出始めの先発隊で、5月下旬から6月上旬に収穫され出まわります。
実は中粒、熟すと淡い黄色に色づき、陽が当たったところが褐色になり、果肉は緻密で食感がまろやかです。
実を食べる加工法が向いていますね!
6月中旬頃に収穫のピークなので、多く出回るのは6月中~下旬になります。
完熟梅のほうが向いている加工法は?
完熟梅のほうが向いている加工法はズバリ梅干しです。
そうはいっても、梅酒にしても梅ジュース、梅ジャムなどに加工しても問題ありません。
梅酒にすると青梅に比べてコクがでない、という情報もありますが、完熟梅で作った梅酒のほうが好きだという方もみえます。
だからどのように加工するかは、完全に好みの問題ですよね。
でも梅干しだけは、種が小さく、果肉が多くて柔らかい品種で作ったほうが断然おいしい。
地方ごとの売り場では、その種が小さく、果肉が多くて柔らかい品種といえばこれ!という品種が完熟梅として出回っていると思います。
青梅の品種
青梅の品種として有名なのは、古城梅。
読みは、ごじろうめ。
果実はとても美しいため、別名「青いダイヤ」とも呼ばれます。
読みは、おうしゅく。
徳島県の品種で、豊産性なのでよく採れます。
ただ、ヤニ果(※)になりやすいので、梅酒や梅ジュース向けの品種です。
※ヤニ果というのは、梅の表面に小さな穴が開いて、その穴からゼリー状のものが出てきている状態。
そのゼリー状の部分、食感がぷにぷに、こりこりと、梅の食感を損なうので果肉部を食べる加工法には向いていません。
読みは、けんさき。
福井県で栽培されている品種です。
主に梅酒用に適しているといわれています。
青梅のほうが向いている加工法は?
青梅として利用する品種の特徴は、実の部分が少なく、固い、などです。
しかし漬け込んだ際に、崩れにくい上に美味しいエキスがよく出るため梅酒や梅シロップなどに根強い人気があります。
実が固いということは、果肉をいただく梅干しへの利用には、向いていませんね。
どおりで、初めて漬けた梅干しは、食べられる部分が少なくて、しかもなんか固いと思った。←青梅(の代表的な品種)でしたー。
もちろん梅ジュースにも向いています!
青梅が出回る時期
エアコンの冷気が気持ちよく感じられるころ、店先からかぐわしい香りがしてきますよね~。
梅が出回る時期は、一年の間でも限られています。
青梅は、5月下旬~6月上旬をピークに出回ります。
5月下旬に小梅が出回り、6月をピークに大体7月まで、スーパーなどの店先で豊かな香りを振りまきます。
毎年この時期には、ふわっと香る梅の香りにやられて買ってしまっています。
梅干しなんかは家族の中で自分しか食べないというのに(´;ω;`)
なんだかんだで購入して、梅干しや、梅漬けにして、
なんだかんだでその出来に、満足しています。
特に梅漬けは非常に簡単なので、わたしなんかでも、まず食べられるものができます。
その安心感も手伝って、ついついよい香りのする梅を毎年ほくほく顔で買ってしまうのです。
青梅と完熟梅の違いのまとめ
今回は夏の前の一仕事、梅仕事の主役である梅についてお届けしました。
青梅と完熟梅の違いと使い道について、読んでいただいてありがとうございます。
自分でも青梅って?黄色くなっている梅とは違うの??と青梅と完熟梅でいろいろと違いがあるということを知らなったので、(むしろ梅に品種があるということすら…(;´・ω・))この記事をまとめる際に、たくさんのことを知れてたのしかったです。
今年も売り場では、5~7月上旬の限られた時期だけの梅の陳列フィーバーが始まりますね。
筆者は完熟梅のフルーティーな香りが、本当に大好きです。
買ってきた梅をわざと漬けずに、数日置いておいて、フンカフンカと鼻を鳴らして楽しみ続け、気が付くと「やばい!早く酒を!塩を!」という状態になることもしばしば。
そんな梅について、いろいろ調べてみると、梅ってたくさん種類があるんです。
なんと500種にわたって品種があるそうなのです。
ひえ~。。。
梅だけに限定されず、アンズやスモモと交雑している品種も多くあって、分類に関して諸説あります。
そんな奥が深い、梅の世界のお話でした。