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暑い夏の日、
こんな光景を目にした記憶、ありませんか?
梅干し作りで見かける土用干しですよね。
子供のころおばあちゃんがやっていたこの作業。
なんでわざわざしなくちゃいけないんだろ?って思っていました。
しなびた梅の日向ぼっこ。
この土用干しって、梅酢に浸かっている梅を一粒ずつとりだして、ざるにならべて、三日三晩も干しておく…
なかなかの労力ですよね。
わざわざこんな手間暇をかけて土用干しをするのには、理由があります。
今回はどうして土用干しをするの?を解決できる内容をお届けします。
梅干しを土用干しする時期はいつ??
土用干しをする時期ですが、土用入り~土用明けする約18日間を目安にしましょう。今年(2019年)でいうと7月20日~8月7日になり、この期間の最初の7月20日を土用入り、最後の8月7日を土用明けと呼びます。
土用の丑の日って聞きますよね。
あの、鰻を食べようという、あの日です。
夏の土用の丑の日が一番ピンと来やすいですよね。
知っている方も多いと思いますが、夏以外、春夏秋冬どの季節にも土用はあります。
ただ今回は、「梅干しの土用干しの時期」の話しなので、夏の土用のお話です。
この土用入りしている期間は、一年の中で最も暑さが厳しいとされる時期です。
夏バテ防止や疲労回復のために気を遣うようにされていました。
江戸時代では
- 薬草を入れたお風呂に入る
- お灸をすえる
などして体に気を付けて過ごしていたんです。
この習慣は今でも残っています。
「鰻を食べて夏を乗り切る」
今年も土用入りするあたりからは特に、夏バテしないように体をいたわりましょうね。
「土用干しは土用入りしている期間を目安にしましょう。」とお伝えしましたが、この期間に土用干ししなくても問題ありません。
お天気は気まぐれですし、梅雨明けがいつかわからない地方もあります。
土用入りの時期を目安に、 梅雨が明けた晴れの日が続く見込みのある日に始めてOKです。
地域のおばあちゃまがたが、作っている方法がその土地に合った作り方です。
ご近所さんが毎年されている時期が、お住いの地方での土用干しの適期といえます。
梅干し作りで土用干しをする意味
土用干しは梅干し作りの中でも、非常に手間暇のかかる工程です。
手間暇かけてもする意味があるから、昔からされているんですよね。
そんな土用干しをする意味ですが、まずは土用干しをするメリットをお伝えします。
- 梅の皮が柔らかくなる
- 水分が飛んで食感がねっとりとし美味しくなる
- 梅の色づきがよくなる
- 保存性を高める
などの効果があります。
土用干しをすると美味しくなるうえに、保存性が高まるんです。
梅干しの賞味期限って、昔ながらの漬け方をしていると何百年と食べられます。
その昔ながらの梅干しは、塩による殺菌効果はあるし、梅から出る梅酢に含まれる抗菌、赤紫蘇による消毒効果があり、日持ちしない理由がない…。
そこに加えて、 一年で最も暑いといわれる期間に三日間も天日にさらして消毒、殺菌するんです。
そこまですれば日持ち最強。
何年も持つなんて、まさに最強の保存食です。
土用干しに使うのはざるを代用するなら
突然ですが、土用干しに使う「ざる」ってお持ちですか??
一番思い当たる、なじみのあるタイプは、料理に使う丸いざるではないでしょうか。
今回はざるの代用ができるものを紹介します。
ざるの代用~100均アイテム
- ざるそば用のざる :使い心地最高!
- プラスチック製のざる:全く支障なし!
- 乾物用ネット(一段) :通気性抜群!
100均でざるの代用可能なアイテムは複数あり、どれも使い心地はよいものばかりです。
しかし一つ欠点をあげるなら、…小さい。
少量干す分には、これらのアイテムを複数購入すればざるの代用は可能です。
土用干しには使わないようにしたほうが吉ですよ。
ざるの代用~ホームセンター
ホームセンターで手に入る、ざるの代用アイテムになるものといえば…すだれです。
すだれは大きくて、機能性もばっちりです。
ホームセンターに行くと、代用品ではなくて、本当に梅干しを干すのに使えるものばかりが目に入ります。
シンプルなざるも良いですが、
こちらなら、野菜を干したり、魚の干物も手作りすることができます。
梅干しの季節以外にも、活躍できそうです。
【ネット付き】梅干し ザル【M】エビラ 梅ザル フード付き 竹ザル 竹ざる 盆ザル 竹製 虫除け 丸型 漬け物 乾燥【RCP】
手作り感満載のざるに、ネット付きです。
これなら飛来物を心配しなくて済むので、安心して干すことができます。
近所のホームセンターで見てみると、インターネット上の商品といい勝負なお値段でした。
ご近所のお店とで、一度見比べてみても良いかもしれません。
梅干し作りの土用干しをする時期と意味は?のまとめ
梅を一粒ずつ取り出してざるに並べて、天候を気にしながら三日三晩も続ける土用干し。
本当に手間暇かかりますが、そうすることによって賞味期限が無限になり、より美味しくなるのです。
先人がしていたことには、ちゃんと理由があるんですね。
そんな梅干しは、戦国時代には傷の消毒や、食中毒や感染症の予防として重宝されていました。
昔ながらの作り方をしてできた梅干しは、最強の保存食です。
災害に備えた保存食の一つに加えると心強いですね。
美味しい梅干しができますように!
やっぱり土用干しって大変…出来れば回避したい方はこちらもどうぞ!