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土用入りしたころに三日三晩かけて行う、土用干しの昔ながらのやり方を紹介します。
梅雨が明けた、一年で最も暑い時期に天日にさらして殺菌することによって、無限の賞味期限を得ることができる「梅干し」。
梅を一粒ずつ出してざるに並べ、天候を気にしながら三日三晩干し続けるってかなり手間がかかります。
しかし、その代わり得る、無限の賞味期限は魅力的です。
今回はそんな梅干しの土用干しをする方法を紹介します。
梅干しを土用干しするその方法を紹介
土用干しは三日三晩、梅を外に置き、日の光と夜露に交互にあてて行います。
ここでこの三日間、雨が降らなければ言うことはないのですが、なにしろ自然のことです。
土用干しは、連続して干し続けなくてもできます。
雨が降りそうだったら室内に取り込んで、干せなかった時間分延長して干しても問題ありません。
その代わり、なかなか土用干しが終わらない…という切ない状態になるので、できるだけ晴れの日が続く日を選んでくださいね。
ではまずは初日からです
1日目~ざるに並べる
梅を一粒ずつ取り出して、ざるに並べていきます。
気を付けることは、風で乾かすことを意識すること。
- 間隔をあけて、梅同士をくっつけない
- ざるの下にもレンガの上に置くなどして、風が通るようにする
- 梅酢は容器に入れたまま、ラップをして日に当てます。
- 日中、一度梅を裏返す。
※天気が怪しかったら室内に取り込んで、干せなかった時間分を後日干すようにしてもOK
夜も外に置いたままにして、夜露にあてて梅の水分調整をするのですが、寝ている間に雨が降りそう…という天気なら、室内に取り込んで過ごしても問題ありませんよ。
その場合、夜露の代わりに焼酎を吹きかけます。
絞ってざるに広げて乾かします。
乾いたら、細かく砕いてゆかりふりかけの出来上がり。
2日目~とにかく干す
日中に、一度梅をひっくり返します。
3日目~干し上がりの判断をします
この日は明日、土用干しを終了しても良いかを判断します。
重さが塩漬けする前の梅の、半分ほどになったら干し上がり(土用干し終了)です。
…といわれても難しいですよね。
重さも一つの目安になりますが、もう一つ判断材料があります。
日中、梅をひっくり返す際、 梅を軽くつまんだ時に皮から果肉が簡単に離れるよう感じたら、翌日干し上がりと判断 します。
4日目以降~取り込んで清潔な容器に保存する
前日に干し上がりと判断できた梅干しは、保存容器に移します。
取り込むタイミングは、好みの仕上がり具合によって変わります。- しっとりした梅干しが好きなら:早朝
- カラッとした梅干しが好きなら:日中
取り込んだ梅干しを、清潔な保存容器にいれて保存します。
本当に長く保存するなら、別の清潔な容器に入れて、家の中の暗く涼しい場所へ保管しましょう。
梅干しの土用干しをしないと…
梅干し作りで土用干しをしないと、梅干しはできません。
出来上がるものは梅漬けです。
梅漬けは日光で殺菌していないので、賞味期限ができてしまいます。
その代わり、よいこともあるんですよ。
- 梅の風味が濃いまま食べられる
- ずっと漬けたままなのでとてもジューシー
梅独特の、フルーティーな香りが残ったままなので、梅干しとはまた違った風味が楽しめます。
晴天が続きにくい地方では、土用干しをしないで作ります。
梅干しの土用干しをしないという選択は、あっても良いと思いいんです。
そんな梅漬けはいつまで食べられるの?といった疑問はこちらで解決します
梅干しを土用干しする方法のまとめ
ひと手間もふた手間もかかる土用干しですが、「梅干し」作りには必須工程です。
昔ながらの方法で作られた梅干しは、賞味期限がありません。
いつでも安心して家庭の味を楽しめるのは嬉しいですよね。
また梅干し作りは、ご家庭ごとに作り方は様々です。
地域によって、採れる梅が変われば気候も変わります。
赤紫蘇にだって特徴があるかもしれません。
代々その土地で、梅干しを作ってきた方の手法が、お住いの地方に合った作り方といえますね。
土用干しが済めば、梅干しは食べられます。
暑い夏を乗り切る健康食、美味しくできますように。
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